about Henna
植物のヘナについて
日本語ではミソハギと言う名前の低木の植物です。
インドではヒンディー語でメヘンディと呼ばれています。
ラクシュミーという富と吉祥の神様を代表する植物として、結婚式やお祭りの時にこの植物の色素を使い、体に絵を描き、繫栄やしあわせを願う風習が今でも残っています。
この植物を粉にしたものを「ヘナ」と言います。
伝統療法での利用
ヘナは古くから、インドの伝承医療であるアーユルヴェーダで薬草として使われています。
カパ、ピッタ、ヴァータという3つの体質ともいえるドーシャの中で、ピッタという火の質を持った方に利用される薬草です。
火というと熱をイメージする方も多いと思いますが、まさにこのヘナは熱をとる働きがあります。
湿をとったり、冷やすハーブなのです。
熱、火というと体に起きることで想像できることは炎症です。
全ての病気は炎症から始まると言っても過言ではないかもしれません。
皮膚疾患、火傷、打撲などは典型的な炎症由来の疾患です。
熱さを取り除くとリラックスすることができます。
そのことから、血液異常や睡眠障害、ホルモンのバランス異常などを調えるとも言われています。
伝統的には、ヘナをペーストにしたものを頭皮や足裏に塗布する施術が行われます。
また、ヘナには防腐剤や抗菌剤としての役割もあると考えられていて、水虫のような菌疾患にも利用されるだけでなく、前述のように体に絵を描くことで「悪い物から守る」という魔除けのような役割もあるようです。